「俺の求める究極的自由とは」
幼い頃長く続く田んぼ道を眺めながら思っていたこと。
「どこかへ行きたい」
その些細な欲求が、小さな小さな欲望の種が、育たず、今になってまで一向に育たず、だが確かに胸の奥にカラカラに乾いた種みたく転がっている。
水を上げ、欲望の種が今まで放置されていた反動を示すが如くムクムクと急成長するのを感じる。
喜び。懐かしの友人に再開したかのような感覚のフラッシュバック。いてもたってもいられなくなる幼少時代のときめき。漠然とした未来への絶対的な希望。
やっと見つけた。目的を探し、夢を探し、気づけば五里霧中に陥り、ふと見つけた希望の種。
希望を見出すために取ってつけたような夢は、希望ではない。偽の希望だ。
希望には種がある。根源がある。ルーツがある。大元がある。
その貴重な人生の種が、大きくどこまでも育つ希望の未来になるはずだ。