扱う具体的商品の模索と商品ラインナップコンセプトの定義づけ。
さて、今回は前回で大まかに示した「勝ち切るセラーになる」ための戦略と取り扱い商品の方向性を踏まえ、
商品具体案を模索し、集まった具体案から商品群の傾向性を明確化し、かつコンセプトを絞っていく。
次回は、具体的な仕入れルートの模索、現実的販売シュミレーションを行う。
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さて、扱う具体的商品を模索していきたい。
しかし、これが一番難題だ。
闇雲に商品を考えても良いアイディアは生まれない。
そこで、この作業を簡略化するためのステップを作る。
まず、バイヤーの立場になってみる。そして自分の立場を踏まえてみる。
バイヤーが価値を感じる自分の立場で仕入れられる商品。
まず、日本でしか手に入らないネットにない「リアル」なもの、商品。
大阪、日本橋、桑津でしか手に入らないネットにない「リアル」なもの。
ネットにない日本の強み、ネットにない自分の強み。
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おそらく、「マニアック」になっても良い。
というか、「マニアック」になってしまう。
そもそも、輸入してまで欲しいものとは、大抵「マニアック」なものだ。
これは余談だが、大型セラーを1つ作るよりも、マニアックな小型セラーを5つ作る。
こっちの方がリスクヘッジになり、仮にセラーを消されてもファンは帰ってくるはずだ。
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もう一度バイヤーの立場になってみよう。
アメリカですごく欲しいものが見つかった。おそらくこんなものが欲しいのは自分くらいだろう。でも、日本にもアメリカのどのセラーにも売ってない。
少し値は張るが、送料がかかってでも手に入れたい。
このバイヤーの心境が理想。
アメリカですごく欲しいものが見つかった。他の人も欲しがってる。日本にはなさそうだけど、アメリカにはいくつかある。じゃあ大型セラー・安いとこから買おう。
特に「大型セラー・安いとこから買おう。」
こういうお客さんはいらない。
勝ち切るセラーは、
「少し値は張るが、送料がかかってでも手に入れたい。」
というお客さんを集め、ファンにし、拡張させていく。こういったコンセプトセラーをいくつも作って、全体のセラー収益と盤石性を高めていく。
「代わりが効かないセラー」を目指していく、ということ。
では、話を戻していこう。
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「ネットにない自分の立場だから仕入れられるリアルな商品。」(リアル性)
「少し値は張るが、送料がかかってでも手に入れたい商品。」(マニア性)
おそらく、自分の基準で「価値を感じる」商品を見つけようとしても無駄だろう。
それこそ、価値基準なんて人の数だけあり、マニア性の高いものも腐る程ある。
バイヤーが何に価値を感じるか、というバイヤーの立場になる思考は徒労に過ぎず、繰り返すが、それは人の数だけあり、自分の価値を基準にするには傲慢すぎる。
とりあえず、「売ってみて、反応が良い商品を見つける」というのはある意味正攻法かもしれない。
そして、市場のデータや客観的なデータを集める、ということ。
どちらにせよ、「マニアック」な商品を扱う場合、自身の主観や価値観は当てにならないだろう。
まとめると、
マーケット・客観データを蓄積しながら、「個人のバイアスなし」に多岐に渡って販売し、反応が良い商品を元にマニアックセラーコンセプト化していく。
いよいよ、商品具体案を挙げていく。
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思い浮かんだものは
包丁、扇子、釣り具、食品調味料、パンフレット、漢字グッズ、観葉苔、日本製陶器
浴衣着物甚平、下駄、風鈴、書道セット、ガロ系書籍、春画、抹茶、茶道セット。
やはり、日本由来のものが多いが、コンセプトとしてはJapan old culture として筋を通っている。
同封率、複数購入も増え、良さそうである。
カメラや時計は人気商品ではあるが、力を入れた以上の見返りは低そうなので除外。
上記の商品ラインナップで責め、マニアックセラー化していく。
次回は、現実的かつ具体的な仕入れルートの模索、現実的販売シュミレーションを行う。